11日よりお休みです
みなさん、こんにちは。
いろいろと立て込んでしまい、執筆が疎かになっていました。
さて、読者の皆さんがご関心をお持ちの銅建値。
57万でワアーワアーしたのもつかの間、現在は53万です。
タイトルのように、弊社は、まもなく11日からお休みを頂戴しますが、その直前に、銅スクラップは、もはや出がらし状態のようです。
アメリカの雇用統計が市場予想を上回ったものの、為替に勢いをつけるほどのものではありませんでした。
しかし、目下のところは102円台なので、銅建値は1万上げの可能性があります。
一方のロンドン市場、ゴールドマンの供給過剰レポートを受けて、また、中国、7月の銅輸入量が前月比で減少したことから、需要懸念に目が向かい、いまいち精彩を欠いた動きです。
東京ではうれしい動きもあります。
なんと、知事が『電線の地中化を進める』と言うではありませんか?
いったいどれくらいの電線が廃棄されることになるのやら・・・。
バンバンスクラップの時代が到来か?業界全体がウハウハできると最高です。
でも、心配なのが知事です。
今の都知事は『都落ち』系です。
「どうせ国会に残っていたって何もできない」という現実を前に、「ならば都知事のほうがいいんじゃない?」という目立ちたがりの精神がむくむくと頭をもたげた。
そして、どういうわけか、「崖から飛び降りる」と。
わずか2年前の衆院選時の公約を、簡単に反故にしてしまうわけです。
その政党遍歴を見ても、何の信念もありません。
『巧言令色鮮し仁』
さっさと仕事をしてくれるとありがたいです。
銅相場のこれから
みなさん、おはようございます。
先週金曜日の英国国民投票結果を受けて、株式市場、為替市場は混乱に陥りましたが、LMEは比較的落ち着きを見せました。
たしかに売りは進みましたが、悲観的になるほどのものではありませんでした。
LMEそのものが、その参加者属性、特異なポジションから、「EU離脱のインパクトが重大なものにはならない」と言明したことが大きかったようです。
胴元は、手数料ビジネスですから。
散々、「実需」を離れた「金融商品」として扱われてきたにもかかわらず、この場に至って「実需」の裏付けのある参加者が多いことが、市場に落ち着きをもたらす。
不思議なものです。
困ったときの「実需」頼み・・・当面の間、「実需」に将来を託すほかありません。
いわゆる「ファンダメンタルズ」と言っても良いでしょう。
こうなると、世界の注目は、銅消費の45%を占める中国についての一択のようです。
中国発の良い情報が待ち遠しい月曜日の朝なのでした。
涙が止まりません・・・銅建値下がりました
みなさん、こんにちは。
本日、また銅建値が下がり、52万(▲1万)になりました。
これで、1日の56万からは4万円下がったことになります。
なかなか、景気良くというわけにはいきません。
昨今の下げの状況をまとめてみると、特筆するような出来事があったわけではありません。
月初の雇用統計発表で、米国利上げ観測がぐらつきました。で、FOMCを経て、予想通りに利上げ見送り、さらには利上げも年1回あるいは2回か、先行きが怪しくなりました。
市場は(その末端であたふたしている私たちも)、不確実性を嫌うところがあります。「織り込み」は、不確実性に対処すべく生み出された市場の防衛行動のような気もします。
で、英国国民投票は、この織り込みができないから、リスク資産の手離れが進み、比較的安全とされる円を買うと。
この先行き不透明感がよくありません。
さて、この不透明さを払しょくするかもしれません。英国労働党議員が殺害されました。
これを受けて、残留派が、土壇場で勢いを回復するような気もします。
犯人は、離脱派、しかも一部報道では「右翼」団体との関連が指摘されるなどされています。そして、双方がキャンペーンを中止する事態となりました。
言論を暴力によって封殺するというのは、いわばテロであって、彼らからすれば最も許すべからざることの一つに数えられるのではないでしょうか?
ただ、感情論だけの議論が脆弱なのは、離脱派がここに来て訴える移民問題(亡くなった労働党ジョー・コックス議員は、移民難民支援にも力を尽くしていました)が、現地では相当切実な問題であろうということです。
同時に、残留派が提示する、英国を襲う経済的損失の議論も鼻につくようです。
舛添都知事に対する、日本のマスコミとその支持者と同じような感じでしょうか。
興味深いことは、こうした風潮はドナルド・トランプ候補への支持と同じ構造を持っているのではないかということです。
東洋の島国から、ひっそりと見ていることしかできません。
英・エコノミストのサイトが、動向を探るのに便利です。
立場に応じて、賛否くっきりと色分けされます。
で、銅相場見通しです。
来週、23日(結果は、日本時間の金曜日午後?)までは、ロンドン相場は一進一退、為替も円高傾向となり、銅建値がさらに下げる事態を想定しておいた方が良いかもしれません。というのも、中国の動向も全く見えなくなってしまったもので。
原油も動きがあり、下げています。供給過剰です。これもいい動きではありません。
かくして、来週は銅建値510円が有りうるということにしておきましょう。
悲報・・・銅建値が下がってしまいました
みなさん、こんにちは。
昨日、銅建値が53万になりました。1万円下げです。
ちなみに、1年前の6月10日は79万円です。この1年で、約3分の1、33%も下落してしまいました。
給料が33%上がることも、物価が33%下がるわけでも、人件費が33%下がることも、競合数が33%減るわけでもない。
建値がそのまま売値に直結するなか、トップラインが3分の1減ることは、なかなか衝撃的です。
販売数量を増やせば・・・とも思いますが、生産(販売)能力の増強は、それが人であれ固定資産であれ投資になるし、どうしても固定費負担を重くすることになり容易に踏み切れるものではありません。
そもそも、販売数量を増やそうとしたところで、まるまるそれを吸収してくれる人がいない。
だから、今いる人間が33%以上働けばいい・・・ということになります。
ただ、人間はいつも同じパフォーマンスを披露できるわけではない。
不思議なことに、世界中のスクラップ屋さんが同じような状況にあることと思います。
一体「お金」はどこに消えたんでしょうか?
先日、アディダスが原点回帰、"Made in Germany"の復活のニュースがありました。
これまで、アディダスはアジアでの生産が主流でした。
安価かつ大量の労働力が手に入ったからです。
しかし、アジアで作って消費地の欧米市場に運ぶのでは輸送費もかかるし、輸送に伴う二酸化炭素の排出量も相当なものになる。
そのうえ、人件費の高騰も続く。
そこで、ドイツに帰り、「ロボット」で「数百万足」を生産することにしました。
確かに、ロンドンで流行りそうなデザインを生かすのであれば、マレーシアよりもドイツの方がいいだろうし、何より店頭に並ぶまでの時間を節約できる。
この辺はアパレル業界共通の取り組みです。
びっくりなのは、アジアの人間が消えて、ヨーロッパのロボットが登場するというところ。
ある局面においては、人間よりもロボットの方が優位なようです。
ロボットの動きの方が正確無比でしょうし、「モチベーションが上がらない」とか、「労働者の権利だ」とか七面倒くさいことを言いません。トイレも食堂も不要。
電気という栄養を与え続ければ、24時間365日仕事ができます。
こんなことを考えるのは、我々スクラップ業界はどうかと思うことがあるからです。
アディダスのニュースの裏側には、工場労働者の一斉失業があります。
「インダストリー4.0」の下で、この流れが、ますます加速することは間違いありません。
「人」が消えていくのも時間の問題のようです。
悲報・・・銅建値が下がりました
みなさん、こんにちは。
今朝、銅建値が2万円下げて、54万円になりました。
米国雇用統計を受けて、円高ドル安方向に振れたことが原因と目されます。
ロンドンは、ドル安で約4週間ぶりの水準に戻っているのに・・・。
為替といえば、6月の米国利上げはないとして、7月は可能性があるのかどうか?
現地時間6日のイエレン議長の講演を待つことにしましょう。
ただドル高に振れても、直近安値の105円台半ばが意識されるわけで、先を見通せないことに起因する不安というのは、一定程度払しょくされているのではないでしょうか?
してみると、当面銅建値は、540から570円というようなレンジ内での動きに収まるのではないかしら、と思います。
営業先で回るところ廻るところ、どこもかしこも「モノが出ない」という言葉を耳にします。一体全体どこにあるのでしょうか?
我々スクラップ業界は、モノがないことには仕事になりません。上流のおこぼれにあずかるよりほかないのです。だから、同業の間でモノの奪い合いをしている状況です。
市場全体が成長しない中で同業での競争が激化することの結末は、ポーターを紐解くまでもなく明らかなこと。
さて、財務省の事務次官以下、主計局長や主税局長の名前がパナマ文書に記載されているとか。節税を真剣に考えたいものです。節税も、利益につながる仕組みなのです。
5月を振り返る
みなさん、こんにちは。
今月は大変厳しい月でした。
ここで、建値の推移を振り返ってみましょう。
GW前 61万
5月6日 56万(▲5万)
5月12日 55万(▲1万)
5月24日 54万(▲1万)
5月27日 56万(△2万)
月初の5万の下げは、いうなれば、1R1分13秒でノックアウト負けという体です。
その後、ノックアウトされ、リング外にいるにもかかわらず、どういうわけかボコボコに殴られ続け、やっと最後に助けが入った・・・。
建値が下げ続けるということは、仕入れと同時に評価損を計上することになりかねず、大変きついものです。
我々スクラップ業界の人間は、銅建値は当然、その傾向を押さえておくために銅相場にも注意を向けています。そして、銅相場にはそれなりの変動があって、高値を付ける瞬間もあることから、その時に売れば、儲けを出すことは可能なはずです。
しかし、銅相場に直接参加できず、問屋としての売りも契約次第であり、手足を縛られています。要は、「時間」が与えられていないのです。
だったら「銅建値」の先行きを読んで、博打を打てば・・・と思うのですが、スクラップ発生量が乏しくなっていて、在庫を溜め込むことも容易ではないし、むしろ、それは危険な行為とも思われます、銅相場の予想をふまえると。
かつて一世を風靡した概念に「ブルーオーシャン」、「レッドオーシャン」というものがあります。
競争過多、儲けの出ない現在市場が「レッドオーシャン」で、(少なくとも初めのうちは)競争がなく、ほぼ独占的に儲けを得られるのが「ブルーオーシャン」という感じでしょうか。
もはやレッドオーシャンかもしれませんが、1000円カットの床屋市場はブルーオーシャンだったと記憶しています。
で、なぜ1000円カットの床屋さんが誕生したかというと、現在主流のビジネスモデルの逆張りです。ただし、顧客ニーズの充足ポイントを外してはダメです。
普通の床屋:時間がかかる/サービス多い/駅から遠いところにもある・・・
1000円カット: 短時間/サービスなし/駅近・・・
逆張りだけではうまくいきません。
普通のスクラップ屋:引取/高値買い/何でも買う/駅から遠い
新時代のスクラップ屋:持ち込み/安値買い/特定品だけ買う/駅から近い
ダメだ、こりゃ。
根本的には単純な話だと思います。
床屋の場合は、1000円×想定客数×店舗数・・・という収益モデルが設計できるのに対して、我々スクラップ屋は、当初の価格が一定せず、上下に変動し、それにつれて客数も変化する仕組みなのです。
実は、この相場商品を扱うという点で考えると、証券会社のような手数料ビジネス向きかも・・・と思う時があります。いわゆる商社さんのビジネスです。さすが損を最小にするという点ではぬかりがありません。
スクラップを出してくれる先と、弊社納入先との間に売買契約を成立させ、その仲介手数料を得るというような・・・。
ただ、これだと収益の予想はたてられても、大儲けがありません。相場が大きくはねたときにも儲かりません。そこが苦しいところです。
商社とスクラップ屋の境界もあいまいになるし・・・。
中国をはじめとする新興国経済が弱くなりつつあります。
世界経済が「リーマンショック前と同様の危機」(By 安倍晋三)にある今日、我々は来たるべき、ふたたびの「リーマンショック」に備えておかなくてはいけません。
銅相場は、中国経済の衰退に目が向いていて、当面弱含みの見立てが大勢ではないでしょうか。さらに、米国利上げ(7月が有力か?)によるドル高が重石になります。
どうしたものか・・・?よく考えてみようと思う今日この頃です。
銅相場の見通し
みなさん、こんにちは。
筆者は、連休中も2日,6日と出社しましたが、世間では「今日から仕事」という人も多いのではないでしょうか?
通勤電車も、いつもの顔ぶれになったような気がします。
ところで、先週末に建値下げの記事を書きました。
で、今日はどうでしょうか?
5万の下げは、在庫評価損が一気に膨らむという点において、ノーガードでぼこぼこに殴られているような感じです。
だから、早く相場が持ちなおして欲しいのです。
1 良いニュース
2017年には銅の供給不足という事態が到来し、価格上昇が見込まれています。
2 良くないニュース
平均ボーナス額が6,500万にもなるというゴールドマン・サックスは、今後銅相場は、$4,500、$4,300、$4,000ドル(1年後)と推移すると、改めて公表しました。
3 良くないニュース
中国大連の先物市場では、鉄鉱石と鉄が相変わらず下げています。
3つだけですが、センチメント、ムードはネガティブな方向に向かっているような。
でも、良いニュースが出てくれば、これまでの経験則から、一気に買いが入り、ガラッと雰囲気も変わるので、首を長くして待ちましょう!
もっとも、まじめな話、中国の貿易統計で銅の輸入数量減少が確認されましたが、その背景が気になります。
価格差がなくなり、裁定取引が難しくなったからか?
在庫が、現にダブつき始めたのか?・・・
いずれにしても、中国なくして銅相場の持ち直しはありません。
この辺がクリアになると相場も持ちなおすのではないでしょうか?
最近、いつも中国頼みなために、「日本は何をしとんるんじゃ!」とばかりに、日本人である自分を卑下する気持ちが芽生えてきてしまいました。
なかなかややこしいものです。