悲報・・・銅建値が3万円下がりました
みなさん、こんにちは。
今朝、銅建値が3万円下がり、55万円になりました。
現在は、ドル円が113円台半ばで推移してるため、助けられているとも言えます。
さて、ここ日本で銅を扱っていると、外電も、とかく中国発のものに目が行きます。
事実、現在の資源市場の”sentiment”を、中国経済の減速感抜きには語れないはずです。
今週から、春節明けで市場活動が本格化してきます。
朗報を期待したいところではあります。
しかし、今後、中国を超え『EUの金融危機』が最大懸念となりそうな気配です。
ドイツ銀行による自行債権買戻しが発表されましたが、ココ債は含まれません。
これでは信用不安の発火点が存置されてしまい、根本的に先行き不透明感を払しょくするには至らないと思われます。
そのうえ、最近はめっきり話を聞かなくなったギリシャをはじめ、スペイン、ポルトガルなど、EU内には小さな火種がまだまだあります。
さて、万が一にもこれらが大問題に発展し、市場に混乱をもたらすとすれば、我々にはなす術がありません。
もっとも、我々だけでなく、政策当局者も同じです。
リーマンショック時には、『大規模な金融緩和』という手段がありました。
ところが、現在でも『大規模な金融緩和』が継続しています。ゆえに『打ち手がない』という点で非常に厳しい状況にあるといえます。
こと、足元の銅の引取に関しては、リーマンショック時には、まだモノの動きがあったと言います。
しかし、現在はそれが乏しいように思われてなりませんし、そう思われる方も多いはず。
いずれにしろ、いろいろな意味で大変な状況にあります。
「21世紀の資本」を、昨年末に読み返しました。
つまるところ、再度「資本家=金持ち」が優位な時代に戻った…ということです。
これは働いていても実感できるところであります。
結局「持てるものが勝ち、持たざる者は敗れ去る」社会になりつつあります。
米大統領選のバーニー・サンダースを支持する若者の多くは、このような社会に異議申し立てをしていると思います。
かく言う筆者は、自らの非力を前に、どっちでもいいや・・・という気分です。