銅建値61万円になりました!
みなさん、こんにちは。
今朝、銅建値が61万円(△2万円)になりました。
先週末、60万間近・・・と思っていたら、想定外の61万円です。
もっとも、執筆している現在では、もしや60万?・・・という雰囲気です。
さて、今回の上げですが、AVGとの乖離が大きい点で難しさを孕んでいます。
・・・難しいことを考えることは止しましょう。
銅建値は、ロンドン相場と為替の兼ね合いで決定します。
これまで、ロンドン相場の地合いは弱含みのところもありましたが、最近は5,000ドル近辺で落ち着いています。一方、為替も、先週末金曜日、ブルームバーグ社のニュース配信を受けて、一気呵成に円安が進行しました。
だから、今回の上げは、ロンドン相場の安定と円安のおかげなのです。
さて、ひとたび銅建値が上がると、我々の業界では、
1 さらに上がる → 待つ
2 現状維持 → 様子見
3 下がる → 売る
という、いずれかの行動パターンが見られます。
今回は休み前ということもあり、「売る」が優勢なのかな・・・と思いきや、そうでもないようです。市中に潤沢にモノが溢れている状況ではないことを反映しているのでしょうか?
一方、ロンドン相場に関していえば、強気な見方が主流に思えます。
しかし、それは実需に支えられたものと言うよりも、原油価格やドル安など、他の要因に依っての見方であります。
実需の期待が、中国頼みなのは相変わらずで、まるで「中国一本足打法」なのですが、一目瞭然な銅需要喚起の動きは聞こえてきません。
むしろ、鉄価格高騰に伴うゾンビ企業生産再開の流れだとか、昨年来株式市場を退出した投資家たちの商品市場への流入による鉄鉱石や鉄筋価格の高騰など、荒々しい投機の動きが目につきます。
たしかに、不動産市場活性化策の発表などはありますが、その影響は判然としません。
結局、銅は、原油と一体化したコモディティ・バスケット取引に、ドル安を反映させながらのチャート運用に基づく自動取引など、もはや金融商品と化しているという理解が適切なように思えてなりません。
してみると、実需のニュースは余程のものでないとインパクトを持ちえず、もはやマクロ経済政策に左右されるところが大きくなった・・・と言えるでしょう。
いずれにしろ、銅建値が高い時に、業界全体みんなで気持ちよく、毎日を過ごしていきたいものです。