非鉄金属スクラップ問屋(株)増岡商店@東京のブログ

非鉄金属スクラップでおなじみの株式会社増岡商店の営業社員が、スクラップ業界に役立つニュース他、有益な情報をお届けします。

海外発:銅相場の今後の見通し

みなさん、こんにちは。

今月14日の建値改定以降、多少なりとも荷動きが活性化しています。

おかげさまで、それなりに忙しくなりました。

大きく見れば、昨年の5月以来、「買っては下げ、買っては下げ・・・」が続きましたので、「損したくない」というマインドが強固になってしまいました。

アニマル・スピリッツはどこへやら・・・。

だから、61万円がいつまで続くのか・・・という問いが頭をもたげています。

 

一時は、62万円をうかがうような瞬間もありましたが、上げのモメンタムが失われつつあるようにも。

大規模機関投資家へのアドバイザリー業務も担う投資銀行は、いつもながらのゴールドマン・サックスのほか、ソシエテ・ジェネラルモルガン・スタンレーが、今月に入り「売り」推奨に転じたり、長期的な下落を予想したりしています。

いかんせん、巨額の資金を動かすという点では、我々は、彼らの足元に及びません。したがって、彼らの助言を真に受けた機関投資家資金の動きは、相場に影響を及ぼします。

もっとも、昨年の5月以来、ファンド筋は相変わらず相場の主役であるものの、大規模機関投資家資金の動きは乏しいとの情報もあり、よくわからないのが実情です。

 

目下、上海の在庫が積みあがっています。

これは裁定取引の材料でもあり、さらなる元安を見込んだ動きとも思われます。

前者に関して、Nikkei Asian Reviewによると、1月後半には、ロンドンで$4,410/tのものが、上海では$4,570/t相当で取引されたとのことです。

これも一因となり、年初来、LME指定在庫で40%以上の減少をもたらしたと、バークレイズは言っています。

そして、現在のように、当局の景気刺激策が聞こえてこない状態が続くとすれば、積みあがった在庫を前に上海での銅価格の下落が始まり、それがロンドンの値を引き下げることになる。

ざっと、こんなシナリオがあるそうです。

 

最近、そんなこんなで、お世話になっている同業の社長さんに話をうかがったり、国内外の様々な情報に接したりしていると、改めて、「スピード」の重要性を思わずにはいられません。