ブルームバーグ発:銅相場見通し
みなさん、こんにちは。
先日2万円戻した銅相場、現在、円高による下げの可能性が否めません。
厄介な状況が続いています。
ブルームバーグ発、銅相場の状況に関するレポートです。
(※在庫とポジションのグラフがあります。)
・ゴールドマンサックス、バークレイズとも、最近の上げ相場は続かないとの見通し
・世界の経済成長が一段落していることは明らか(「しゃっくり」している感じ)。
ゴールドマンサックスの見立てでは・・・
・今年末までに10%の下げ
・2018年まで相場は弱含み
・供給過剰は、昨年の339,000トンから、今年は665,000トンに
一方、バークレイズは、15日付けで、アメリカ、EUの経済成長リスクが銅相場の重しになるとの分析を明らかにしました。
このなかでは、米国製造業指数の落ち込みを指摘しています。
その他、在庫に関しては、先週、NY・ロンドン・上海の総量で4.6%増の547,004トンに、なかでも上海では、ここ1年で最多の15%増を記録しました。(グラフあり)
例のごとく、期待は中国へ向けられます。
人民銀行の金融緩和に、地方政府のインフラ投資、住宅市場の安定・・・
確かに中国の2桁成長は終わりましたが、なお、先進国以上の成長が続いています。
だから、銅の需要が止むことはない。ただ、過剰在庫の状態が続いているという話です。
・・・思えば、リーマンショックで陥った、世界の窮地からの脱出に、中国の4兆元(当時で、約56兆円)の投資は大いに役立ちました。
しかし、今、当時、やりすぎたがゆえに苦しんでいるわけです。
先進国の大規模金融緩和も、やっとアメリカが出口から顔を出したら、この有様です。
果たしてどうすればよかったのか、いろいろと学ばなければなりません。
日本でも、大規模金融緩和が続けられていますが、その効果は定かではありません。
にもかかわらず、出口戦略の議論は聞こえてきません。
僕はいつも、「次は出る、次は出す」と思ってパチンコ台の前に座り続けますが、すると手持ち資金が空になります。