2016年をズバリ!大予想
「あけましておめでとうございます。」
辛うじて間に合いました、松の内は今日まで。
本年も、増岡商店を宜しくお願い致します。
4日に続いて今日も下げです。
とうとう59万(▲2万)になってしまいました。
新年最初ということもあり、2016年の世界動向のざっくりとした予想を発表します。(「ざっくり」とはいえ、目を向けるべきポイントは最低限網羅しています。)
① 中国経済、ハードランディングは回避するものの低迷。元は切り下げへ。
「日本は中国を見くびっている」
かつてより、日本では「経済成長にネットの普及により、中国共産党の独裁は成り立たなくなる」という見方がありましたが、それは間違いのようです。
GDP規模で日本を抜いた現在でも、ますます共産党の力は強まっている(少なくともそのように見える)といえます。
AIIB創設、SDR通貨入り、ジンバブエでの法定通貨入りと、経済面での存在感が高まりつづける中国のメンツにかけて、経済のハードランディングはありません。
そこから、スクラップに関連する「資源」に関していえば、「暴食」の時代は終わりを告げたと見るべきでしょう。公約通り、インフラ投資から、アメリカのように、個人消費を中心とした内需主導型経済への移行を図っていくはずです。
なお、元は、7元/ドル程度まで再度切り下げるとの見方があります。
② アメリカ、利上げは2回
昨年末の実施時には、4回の利上げが予想されていました。
しかし、今年、アメリカは政権のレームダック化により、否応なく「地政学リスク」の高まりに直面せざるを得ません。結果過剰反応も招きかねず、米国経済の勢いは失われていくと思われます。結果、2回の利上げまで。
なお、大統領選、共和党はテッド・クルーズ上院議員に落ち着くものの、民主党のヒラリー・クリントンが当選します。
③ イギリス、EU離脱せず
昨年の「グレグジット」に続き、「ブレグジット」が話題になります。しかし、イギリスがEU離脱により失うものが大きい、というキャメロン首相の現実的な判断は国民にも伝わり、EU離脱はありません。もっとも「フィグジット」も注目ですが、規模が違いすぎる。
あわせて、欧米での大規模テロは、警戒監視の強化が奏功し、パリのような事態は起こらないと思われます。
最後に、EURO2016は、フランスVSドイツでドイツ優勝です。
④ 原油価格は回復へ
イランの原油輸出解禁の前に、サウジアラビアが原油価格回復の野望を胸に、イランに対して仕掛けました。同時に、サウジの財政悪化が指摘されるようになりましたが、サウード家のメンツがそれを許すことはありません。さらに、不採算により採掘中止がみられるようになり、供給過剰は解消へ向かいます。
上昇圧力が作用し続ける結果、原油価格は回復します。
もっとも、原油にかぎらない資源安により、厳しい局面を迎えているチリやアルゼンチン、ブラジルなど南米諸国とアフリカ諸国も苦境を脱することは容易ではない恐れが。
⑤ アベノミクス絶好調
日本は「地政学リスク」を真に受け、首を突っ込んではなりません。
日本が上がれる土俵はありませんし、そもそも求められていません。
かくして経済に専念できる今年、原油価格の上昇によりインフレ目標達成への期待が高まるようになります。相対的に安全な円の対ドル上昇懸念はあるものの、好調すぎる企業業績を受けて、労働者賃金への反映が相次ぎ、個人消費中心に力強さを取り戻します。
五輪に向けたムードもリオ以降、急激に高まっていきます。
スクラップ事業者としては、秋以降多忙を極めることになりそうです。
心配なことは、2017年4月からの消費税増税を確実にしたときでしようか。
こうしたなか、株価は年末にかけて23000円まで行きます。
以上より、日本は、世界政治の蚊帳の外で、経済成長の実りを存分に味わえる1年となりそうです。