銅相場の状況
みなさん、こんにちは。
ロンドンでは、銅相場$4700近辺の攻防が繰り広げられています。
先週末から上昇の兆しがありますが、これは、ドル安によるところが大きいようです。
需給で見れば、フリーポート・マクモランの追加減産発表により、さらなる減産が相次ぐのではないかという期待が膨らんでいる模様です。
いわば、銅相場に向けて「2本の矢」が放たれている状況です。
銅の資源メジャーといえば、コデルコ、フリーポート・マクモラン、グレンコア、BHPビリトンなどですが、フリーポートマクモランは生産量で見て2番目に位置する大手なので、その減産発表はインパクトを持って受け止められていると言えるでしょう。
しかしながら、今週は、とにもかくにもFOMCの決定を待たねばなりません。
利上げは織り込み済みと言われますが、止まらない原油安に、米国株式市場の下げ、そして一向に回復の兆しの見えない中国経済と、なかなか予断を許さない状況が続きそうです。
特に、新興国からの急激な資金の引き揚げは、大丈夫だと言われてはいるものの、警戒感を拭い去ることは難しい。
ただ、銅に限って言えば、うれしいことに、中国の自動車生産には回復の兆しが見られるようです。
以前、ブログでも記したように、中国政府の小型自動車向け減税が10月より始まり、生産が増加しているとの報道がありました。
どのくらい銅を使っているのかは、まったくわかりませんが・・・。