Dr. Copperは体調不良です
みなさん、こんにちは。
私の仕事は、非鉄スクラップの買い付け(主に銅)ですが、ここ最近の引き続く銅建値の下げのせいで、なかなか商売につながりません。
ちなみに、下げのペースは、1カ月前の6月23日で74万だったものが、同月25日に76万に上げ、その後下げる一方で、現在72万です。
「下がれば上がる」
はずですが、上がる気配が感じられません。
根本的には、一部、静脈への流れが乏しくなっているような印象があります。
結果、在庫価格が薄まらず、ゆえに出せないといった悪循環に陥っているとでも言えましょう。
一体どうしたものでしょうか?
ところで、みなさんは、” Dr.Pepper ”はお好きでしょうか?
私は大好きで、見かけると買います。
が、売っているところがめっきり少なくなったので、飲みすぎの心配は一切無用です。
この、Dr.Pepperをもじって、Dr.Copperという言い方をされることがあります。
それは、銅が産業材、消費財のいずれにおいても欠かせない原料であり、その相場動向が、実体経済の動向を占う、いわば景気動向指数のような働きをすることを意味しています。
そして、このDr.Copperに関して、かのゴールドマン・サックスが、今週になり、2017年、2018年にかけて$4,500近辺までの下げを予想したことが海外経済紙で話題になっています。
チャイナリスクが露呈した今、世界経済は混迷の度を強めているようです。
ギリシャ問題の抜本的解決は結局先延ばしに終わり、かえってEUの主導国たる独仏の対立に先々への懸念が掻き立てられました。
一方で、アメリカでは年内の利上げが既定路線になりつつあり、それを受けて、新興国では資本流出とそれゆえの混乱などが心配されています。
今年は家康亡き後400年。
「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」
先人の教えを今一度かみしめたいものです。