非鉄金属スクラップ問屋(株)増岡商店@東京のブログ

非鉄金属スクラップでおなじみの株式会社増岡商店の営業社員が、スクラップ業界に役立つニュース他、有益な情報をお届けします。

相場占い?『一目均衡表』

みなさま、こんにちはCuでございます。 

世界経済の混迷に振り回されており・・・、なかなかブログの更新ができず申し訳ございませんでした。 

ギリシャ問題、中国の景気減速、陰に隠れていたプエルトリコデフォルト危機などあまり良くないニュースが流れておりますが、本日は相場予測の判断材料になるチャート分析について述べさせていただきたいと思います。 

チャートには移動平均線・日足など基本的指標から、ボリンジャーバンド・モメンタム・ストキャスティクス・RSIなどテクニカル的な指標まで多種類あり、覚えるだけでも大変ですが、私が今一番気になる指標は、 

一目均衡表』です。 

一目均衡表とは、1936年に細田吾一氏によって提案されたテクニカル分析法です。細田氏の別名「一目山人」からこの名がつけられました。一目均衡表は頻繁にテクニカル分析で使われますが、すべて理解するには難しるぎる(私の理解力が足りないのかもしれないが・・・)ので、ある程度知っておく程度で良いと、勝手ながら思っています。

 今でも、どの線がどれなのか分からなくなる時がありますが、一目均衡表には色々な線や、線と線で囲まれた領域があったりと、意味不明な個所がたくさんあります。どのようなルールになっているのか一つ一つ見ていきます。

 出現ワード

基準線、転換線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパン、雲の6種類

 

1、基準線(白抜き部分)

基準線

 

 

 

 

 基準線=(過去26日間の最高価格+過去26日間の最安価格)÷ 2

※但し、過去26日間とは本日を入れた26日間のこと。

つまり、基準線は過去26日間の値動きの中心価格を出して、それをつないだ線です。

 簡単に言えば、約一か月の平均価格みたいな感じ。

 

 2、転換線(白抜き部分)

転換線

 

 

 

 

転換線=(過去9日間の最高価格+過去9日間の最安価格)÷ 2

※但し、過去9日間とは本日を入れた9日間のこと。

つまり、基準線は過去9日間の値動きの中心価格を出して、それをつないだ線です。

 簡単に言えば、約2週間の平均価格みたいな感じ。

 ●基準線(26日平均)、転換線(9日平均)から参考になることは、ざっくりではありますが、基準線が約一か月の平均価格であることから、基準線が上向けば上昇トレンド下向けば下降トレンドの可能性があると思われます。また、転換線が基準線を上に抜けると買い、下に抜けると売りであると一般的に言われているようです。

 

3、先行スパン1(白抜き部分)

先行スパン1

 

 

 

 

先行スパン1=(転換値+基準値)÷2の値を本日を含めた26日後にずらして描画

つまり、転換線が短期の相場水準であり、基準線が中期の相場水準であるとしたら、先行スパン1は短中期の相場水準と考えられます。

 簡単に言えば、中短期のトレンドを表しているみたいな感じ。

 

4、先行スパン2(白抜き部分)

先行スパン2

 

 

 

 

先行スパン2=(過去52日間の最高価格+過去52日間の最安価格)÷ 2の値を本日を含めた 

        26日後にずらして描画

つまり、先行スパン2は過去52日間の値動きの中心価格をだして、それを26日後にずらして、つないだ線です。

 簡単に言えば、 長期のトレンドを表してるみたいな感じ。

●先行スパン1,2から参考になることは、現在の価格と先行スパンを比較することで現在の価格の状況を把握することができます。現在の価格が先行スパンより下なら損をしており、現在の価格が先行スパンより上なら得しているということがわかると思います。

5、遅行スパン(白抜き部分)

遅行スパン

 

 

 

 

遅行スパン=本日を含めた終値を26日過去にずらして描画

チャートを左に動かしただけですね!

つまり、

遅行スパンが価格の上にある場合=そのとき買った人は25日後に儲かっている

遅行スパンが価格の下にある場合=そのとき買った人は25日後に損している

もちろん、売った人は上記の逆。

一般的に遅行スパンが価格を下から上に抜ければ買いサイン、上から下に抜けると売りサインと言われています。

 

6、雲

今まで、見てきたチャート図の中に、先行スパン1と先行スパン2に挟まれた領域があることにお気づきでしか?この領域は「」と呼ばれています。この雲について説明するとちょっと難しく、頭が痛くなってくるので、ここでは、世間一般に言われている雲の見方をご紹介いたします。

①価格が雲に近づくと跳ね返されやすい(雲が抵抗線支持線となる)

②雲の中に入るともみ合いになりやすい

③雲を上に突き抜けると、そのまま大きく上昇。雲を下に突き抜けると、そのまま大きく下落。

④雲が分厚いと跳ね返されやすく、薄いと突き抜けやすい。

⑤雲のねじれの部分がトレンドの転換点

実際には怪しい項目もあるみたいですが、上記が一般的なものです。

まあ、わかりやすいですね。

 

結論

転換線>基準線、価格>雲、遅行スパン>価格線→上昇トレンド

転換線<基準線、価格<雲、遅行スパン<価格線→下降トレンド

 

それでは、銅建値に関係してくる、LME銅と米ドルの本日時点での一目均衡表を掲載させていただきます。今後の動きに関しては、皆様のお考えに委ねさせていただきます。スペースの関係上、見にくいかもしれませんが、視覚的にとらえるだけでも良いと思います。

LME銅(週足)Thomson Reuters logo

f:id:MasuokaSD:20150710162036p:plain

現価格5,600USD、基準線5,860.5USD、転換線5,849USD、先行スパン1 5,855USD、先行スパン2 6,219USD、遅行スパン5,600USD

円ドル(週足)Thomson Reuters logo

f:id:MasuokaSD:20150710162123p:plain

 現価格121,92円、基準線120.84円、転換線122.35円、先行スパン1 121.6円、先行スパン2 113.47円、遅行スパン121.92円

(上記チャートは弊社取引先商社様から提供していただきました。)

 

長々となってしまいましたが、お読みになって頂きありがとうございました。いつも思うのですが、チャート分析ができても、将来の値動きなんかわかりません。あくまでも、参考にするくらいのスタンスでいいのかと思います。

私も、このような知識が役にたつかどうかはわかりませんが、知らないよりは知っていたほうが良いことがあると信じて、日々精進していきたいと思います。

  

*上記ブログに執筆させて頂いたことは、一般的な理論であり、将来の市場動向を保証するものではございません。

*上記ブログ執筆する際に下記のHPを参考にさせていただきました。非常にわかりやすい解説が掲載されておりました。

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